「天使のハーブ」
ハーブというと、皆さんはどんな植物をイメージされるでしょうか?
おそらく、ラベンダーやバジル、ミントなど、キッチンハーブとして簡単に育てることもできて、アロマオイルやハーブティーの素材としてよく使われる植物が思い浮かばれるのではないでしょうか?これらの植物はガーデンショップやホームセンターなどで手軽に種や苗を手に入れることができます。
その一方で、「天使のハーブ」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。天使ーつまりエンジェル、英語ではAngelですが、このフレーズを持った”アンゼリカ”というハーブがあります。日本では栽培が難しく、また香りも決して万人受けするものではないため、あまりなじみがないかもしれません。
しかしながら、このハーブはヨーロッパ諸国ではメジャーなハーブの一つとして扱われているのをご存じでしょうか。根、茎、葉、加えて種子でさえもデコレーションや香りづけに使われ、かつ薬用植物としても使われています。また最近では日本でも、薬用植物として、またクラフトジンの素材として使われていることが知られるようになってきました。
私はこれまで、アンゼリカの機能性を元にした素材加工や成分分析などに携わる機会があり、その中でこのハーブをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思うようになりました。そこでここでは「日本で一番詳しいアンゼリカのはなし」を目指して、アンゼリカの一般情報、国内外の情報をお伝えしたいと思います。
1.植物としてのアンゼリカ
2.アンゼリカの発見と歴史
3.アンゼリカの分布(予定)
4.アンゼリカの用途(予定)
5.アンゼリカの成分(予定)
6.アンゼリカの機能性(予定)
7.アンゼリカの栽培(予定)